マメコガネ

害虫

学名

Popillia japonica Newman

形態

成虫は体長10~13mmの小型のコガネムシ。色は光沢のある緑色で、翅の表面は黄褐色から茶褐色を呈します。

害虫の生態

北海道から九州にわたるゴルフ場に広く分布します。名前のとおり、成虫は晴天の昼間にマメ科の植物を好んで摂食します。発生が多いときには、1匹の雌に何十頭もの雄が群がっているのを見かけることがあります。成虫発生時期は6月から10月頃の年1回で、寿命は約2週間です。地中に生み付けられた卵は2週間前後で孵化し、2週間程度の1令期、3~4週間の2令期を経て3令幼虫となります。幼虫による芝の根に対する被害は2~3令幼虫によって9月前後に乾燥害とあいまって現れることが多いようです。3令幼虫で越冬し、翌年の5月頃から蛹になりはじめ、2週間程度で成虫となります。

マメコガネの生態

シンジェンタからのおすすめ防除法

コース管理に従事している多くの方々は、このマメコガネが周辺植物の葉を摂食していたり、ティーグランドの隅のほうなどで成虫がだんご状になっていたりするのを見かけたことがあるかと思います。市販されているフェロモントラップで、成虫を捕まえて減らし、発生消長を確認して適期に薬剤処理をすることで成虫・幼虫を防除することが可能です。「マメコガネ」と命名されるほどマメ科植物を好んで食べますので、コース周辺のマメ科植物(クズ、アカシアの仲間、ハギの仲間、藤棚のフジもマメ科です)はマメコガネやヒメコガネの成虫のエサとなっています。雑草・樹木でコガネムシを増やさないように注意することも必要です。幼虫対象の防除適期は地域にもよりますが、6月前後の成虫発生ピークから1~2週間経ち、若い幼虫が多くなる頃です。