サマーパッチ病

病害

病原菌

Magnaporthe poae

芝種

スズメノカタビラ、ケンタッキーブルーグラス、レッドフェスク、チューイングフェスク、ハードフェスク、ペレニアルライグラスなど

病徴

特にスズメノカタビラやケンタッキーブルーグラスで発生することが多く、最初に灰色がかったような色調で10~15cm程度の不定形パッチが形成されます。パッチは急速に麦わら色に変色し、30cm程度の大きさになります。根と匍匐茎が黒くなり、パッチ内が裸地化することもありますが、"かえるの目"状に中心部が残ることもあります。これは芝の感受性の違いによって生じます。病徴が進展するとパッチが融合して大きくなります。

病原菌の生態

病原菌は晩春頃から根に感染します。感染は発病の数週間前に起こります。病原菌である Magnaporthe poae は高温多湿を好みます。地温18~21℃で根及び匍匐茎表皮に感染します。気温が30℃を超えると目に見える病徴として現われ、30~35℃にかけて病徴が進展して激しい病徴を呈します。

ブルーグラスにおける病徴

発生環境

多湿な期間の後に高温で乾燥が続く場合に発生がより多く見られます。高温によるストレスは発病を助長します。また土壌pHが高い場合にも発病が促進されます。

管理のコツ

  • エアレーションを行うことや、重量の軽い管理機械を使用し、コンパクションを軽減します。
  • 風通しをよくします。
  • 芝の回復を早めるため、適度な施肥を行います。
  • 窒素分は緩行性の肥料を使用します。
  • 土壌中pHを下げ酸性にします。
  • 気温が30℃を超えはじめたら早朝に散水をし、乾燥を避けます。
  • 夏期の芝の刈高を高くします。
  • アメリカでは晩春から初夏にかけて予防目的に殺菌剤を使用しますが、日本では登録のある殺菌剤がありません。

発生時期

発生時期の表記について
 :多発生  :発生

シンジェンタからのお奨め防除法

夏期に夜温が下がりにくく、高温多湿が続く場所でサマーパッチ病は問題となる病害です。毎年発生が続き、問題となっている場所では草種転換をお薦めします。ペレニアルライグラス・トールフェスクは比較的発生しにくいことが知られています。ただしペレニアルライグラスは雪腐病が発生しやすいので積雪地帯では注意が必要です。