
Ixeris debilis A.Gray
多年生キク科
日当たりが良く、湿った場所を好みます。コース内では刈り込みの少ないラフなどで発生が多くなります。
一般にオオジシバリは匍匐茎が地中の浅い部分やサッチ層中を伸張するため、芝草の上に顔を出すのは葉や花茎のみであることが多くなります。このことから刈り込みを実施しても匍匐茎からの再生が進みやすく、また根が芝の根と同じ層で伸びるために抜き取りでの対処も難しくなります。
種子と根茎により繁殖します。地下茎で越冬した株は、匍匐茎を春から伸張させ、種子は春から秋にかけて発芽します。開花期は春から初夏(4~6月頃)で、匍匐茎から高さ15-30cmほどの花茎を伸ばし、直径3-4cmほどの黄色い頭状花を咲かせます。種子はタンポポのような冠毛(綿毛)を持ち、主に風により伝播します。
発生時期の表記について
■ :多発生 ■ :発生
なお、地域や生育環境によっては発生時期、開花時期などが異なることがあります。
オオジシバリ以外の主なジシバリ類にはジシバリ(イワニガナ)があります。ジシバリはオオジシバリと比較して少し小型で葉が丸く、鋸歯がないことが特徴です。また、匍匐茎は地上を這うことが多いため刈り込み条件に対して比較的弱く、匍匐茎が地中を伸びるオオジシバリと比べて芝草中での発生は少なくなります。なお、オオジシバリとジシバリ(イワニガナ)を総称してジシバリと呼ぶこともあります。
オオジシバリとジシバリの相違点