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日本芝フェアウェイ:春のイネ科雑草

日本芝フェアウェイに発生する春のイネ科雑草の代表的な草種としてはメヒシバと、西日本を中心に増加しているアキメヒシバが挙げられます。防除方法としては春先の発生前に土壌処理除草剤を散布するのが一般的です。

発生時期と防除タイミング・年間ローテーションの提案


メヒシバ、アキメヒシバ
フェアウェイに発生するイネ科雑草の発生消長
  • 近年、メヒシバの発生タイミングは早くから始まる傾向にあるため、薬剤散布時に既に発生している個体と、その後にダラダラと発生が続く個体に対し、残効期間を長く得るための方法として、茎葉処理除草剤と土壌処理除草剤を組み合わせて散布する方法が有効です。茎葉処理除草剤と土壌処理除草剤を組み合わせて散布する場合、メヒシバの発生直前から開始直後のタイミングに合わせての散布がお勧めです。
  • 薬剤を選択する場合、モニュメント顆粒水和剤のようにイネ科雑草に対する茎葉処理効果が高い除草剤や、バリケードフロアブルのようにイネ科雑草に対して残効期間の長い土壌処理除草剤を選択することで取りこぼしを減らすことができ、2度撒きの手間やコストを抑えることにつながります。

防除のコツ

  • 特に取りこぼしや後発生が多いホールでは、登録内での多めの薬量を選択したり、処理タイミングを早く(遅く)するなど、状況に合わせた対処方法を実施します。
  • 葉齢が大きくなってしまった個体に対してはモニュメント顆粒水和剤などのスルホニルウレア系の除草剤に異なる作用を持つ茎葉処理剤を組み合わせることで対処しやすくなります。
  • 水みちや排水溝周り、サッチ層の厚い場所、擦り切れや発病跡など、芝目の薄くなった場所では薬剤の処理層が安定しないため、取りこぼしや後発生が多くなります。このような場所では工事や施肥などを実施して環境の改善を図ることが重要ですが、普段から注意して、雑草の発生が目立ってきたら大きくなる前に、早めのタイミングで茎葉処理除草剤のスポット処理などで対処します。
 
芝生用除草剤ローテーション資料 (日本芝:イネ科)

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「グリーン農薬総覧」 2009 社団法人緑の安全推進協会刊より登録部分抜粋

 

雑草トピック

  • 近年、気象や管理方法の変化などにより、早春から発生するスズメノカタビラが増加傾向にあります。
  • 九州地方を中心に発生するコメヒシバは通常のメヒシバより早めのタイミングから発生を始めるため、土壌処理剤のみによる対処は難しくなります。