タネツケバナ

タネツケバナ(Cardamine flexuosa With.)

説明

ユーラシア原産の越年生雑草で全国に分布します。茎は直立し高さ10-30cmほどに生長します。茎は軟らかく、根元で分枝し下部が紫色を帯びて短毛が生えます。葉は根元に多く集まり、形は円形から卵形まで一定せず、羽状に深く切れ込みます。

区分

一年生(越年生)アブラナ科

主な発生場所

日当たりが良く、肥沃で湿った場所を好むため、ラフ、のり尻、フェアウェイの排水路や散水栓周り、また排水性が悪く土壌水分の高い場所に発生しやすくなります。土壌の種類を選びません。

特徴

ナズナと同様にロゼットで越冬し早春からの急速に生長するため注意が必要です。また、発芽が揃わないため秋期~春期にわたりダラダラとした発生が続きます。

生態

種子により繁殖し、ロゼット(根生葉)で越冬します。生育期間は一般に10月から6月で秋に発生して越冬し、翌春早い時期から生長を再開します。その後3-5月頃に花柄を伸ばし茎の先に白い小型の十字状の4弁花を多数つけます。果実は長さ2cmほどの細長い形をしており、1本に15個前後の種子を作ります。

発生環境

発芽適温は20℃前後で一般に秋に発生しますが条件が合えば他の季節でも発芽可能です。また、光のあたる明条件で発芽しやすくなることから発生深度は比較的浅い(2cm以内)です。種子の伝播は風、雨、動物、人間などによるとされています。

株元は紫色を帯び短毛が生える
タネツケバナ花序と果実
刈り込み条件下のタネツケバナ

発生消長

タネツケバナ

発生時期の表記について
■  :多発生  :発生
なお、地域や生育環境によっては発生時期、開花時期などが異なることがあります。

シンジェンタからのおすすめ防除法

  • コース内だけでなく、ラフやコース周辺地の雑草を放置すると結実して有力な伝播源となるため、コース周りも可能な限り管理を行ないます。
  • 発生場所の刈り込みを丁寧に実施して、種子をつけさせないようにします。
  • 秋の発芽前土壌処理除草剤の散布で発芽を抑え、発生した個体には早春(雑草が大型化する前)に茎葉処理除草剤を散布して抑えます。

雑草コラム

ナズナとタネツケバナは、ともにアブラナ科の越年生雑草で形状や生育時期が近いことから間違えやすい草種です。両者を見分けるためのもっともわかりやすい相違点は茎につく果実の形状が、ナズナはハート型、タネツケバナが細長い円柱形をしていることが挙げられます。
またナズナは除草剤に対しての感受性が比較的高いため防除しやすい雑草ですが、タネツケバナは除草剤に対する感受性がナズナに比べて低いことから残草しやすくなります。

ナズナとタネツケバナの相違点
ナズナとタネツケバナの相違点