オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ(Veronica persica Poir.)

説明

ヨーロッパ原産の越年生雑草で、全国に分布します。茎は株元で分枝し、地面を匍匐した先が斜上して長さ10-40cmに生長します。葉は卵型で縁に鋸歯を持ち、下部のものは対生ですが上部のものは互生とそれぞれつき方が異なります。葉と茎には柔らかい長毛が生えます。

区分

越年(一年)生ゴマノハグサ科

主な発生場所

土壌環境に対する適応力が強いため、土壌の種類を選ばず、やせた土壌や酸性土壌でもよく成育します。コース内では刈り込みの少ないフェアウェイやラフに多く発生します。

生態

種子により繁殖し、秋に発生した個体が越冬して早春から開花、6月下旬頃まで青色の花を咲かせます。花序は茎上部の葉腋から長く伸びた花柄につき、青色の花冠には濃緑色の筋があり、裂片の一枚が白色です。果は扁平で横広がりの倒心臓形で表面に綿毛が生えます。

発生環境

種子は結実から数ヶ月間は休眠状態にありますが、その後は5-35℃の広い温度範囲で発芽が可能になります。発生深度は浅く、土壌中の種子の寿命は6年以上と比較的長くなります。

オオイヌノフグリ葉部の形状
オオイヌノフグリ花序
長く伸びた花柄

発生消長


発生時期の表記について
■  :多発生  :発生
なお、地域や生育環境によっては発生時期、開花時期などが異なることがあります。

主な発生場所

日当たりが良い場所を好みます。乾燥地、湿地ともに生育可能ですがやや湿地を好みます。コースでは刈り込みの少ないフェアウェイやラフに発生しやすいです

特徴

ゴマノハグサ科であるタチイヌノフグリやオオイヌノフグリはALS阻害型除草剤に対する感受性が低いため、同薬剤に頼った防除管理を続けると、雑草が取りこぼされて増加することもあります。

シンジェンタからのおすすめ防除法

  • コース内だけでなく、ラフやコース周辺地の雑草を放置すると結実して有力な伝播源となるため、コース周りも可能な限り管理を行ないます。
  • 発生場所の刈り込みを丁寧に実施して、種子を付けさせないようにします。
  • 春期に防除する場合には、既に雑草が大型化しているため茎葉処理剤の効果が劣ることがあります。そのため、秋の発芽前土壌処理除草剤の散布で雑草の発芽を抑えることをお薦めします。
  • ゴマノハグサ科はALS阻害型除草剤に対する感受性が低いため異なる系統の除草剤や発芽前土壌処理剤で抑えます。

雑草コラム

タチイヌノフグリとオオイヌノフグリの相違点を以下の表にまとめました。見分け方の特徴としては、タチイヌノフグリのフグリの方が少し小さめで、茎がその名のとおり直立するのに対し、オオイヌノフグリは匍匐して地面に広がり花序には濃い藍色の筋があることが挙げられます。また花期はオオイヌノフグリの方が早く、春かなり早い時期から青い花が咲いているのが見られます。

タチイヌノフグリとオオイヌノフグリの相違点
タチイヌノフグリとオオイヌノフグリの相違点