コニシキソウ

コニシキソウ(Euphorbia supina

説明

北アメリカ原産の一年生帰化雑草で全国に分布しています。茎は暗赤色で上向きの白毛が生え、根元で分枝して地面に張り付くようにして四方に広がり、長さ10-30cmほどに生長します。葉の表面に暗紫色の斑点があるのが特徴で、葉は対生ですが形は非対称で、縁はギザギザになっています。また茎を傷つけると白い乳汁が出ます。

区分

一年生トウダイグサ科

茎の白毛および葉の斑点
葉の縁がギザギザである様子
茎切断面からの乳汁

主な発生場所

日当たりが良く、肥沃で乾燥した酸性土壌を好むため、芝地では裸地化した場所や密度が薄くなった箇所に発生しやすくなります。

特徴

コニシキソウは根元から分枝して地面に張り付くようにして匍匐し、所々の節から根を出すため、刈り込み条件下でも生き残りやすくなります。また春から秋にかけてダラダラと発生が続くため防除が難しくなります。

生態

種子により繁殖し、生育期間は5-11月頃までになります、発生のピークは夏になりますが、春から秋にかけても発生が続きます。春に発生した個体は生長が遅いですが、夏に発生した個体は生長速度が速く、短期間(20-30日程度)で大型の株になることがあります。秋に発生した個体は小さいままでも結実が可能です。また、発生環境や管理条件にも左右されますが、年に2回以上にわたって発生-開花を繰り返す個体もあります。7-10月にかけて葉腋に暗褐色の花をつけますが、小型であるためにあまり目立ちません。

発生環境

コニシキソウの種子は光があたる条件で発芽しやすくなるため、発芽深度は土壌表面から0.5cmまでが多くなります。種子の寿命は比較的短く、土壌中で2年以上が経過すると発芽率が低下します。発芽適温は25-30℃で、種子の伝播はおもに風、雨、動物によるとされています。

発生消長

コニシキソウ


発生時期の表記について
■  :多発生  :発生
地域や生育環境によっては発生時期、開花時期などが異なることがあります。

シンジェンタからのおすすめ防除法

  • コース内だけでなく、ラフやコース周辺地の雑草を放置すると結実して有力な伝播源となるためコース周りも可能な限り管理を行ないます。
  • 春の発芽前土壌処理剤の散布で発芽を抑え、発生した個体には発生初期の早い段階での茎葉処理除草剤を散布し、生育および結実を抑えます。大型化したものには除草効果が劣る傾向ですので、適期を逸しないように散布して下さい。
  • 発生場所の刈り込みを丁寧に実施します。
  • 芝草の密度が低くなった所では侵入しやすい環境ができやすくなります。そのため侵入し難い環境を作るには芝草の密度を高く保つことが重要です。
  • 酸性土壌を好むため、土壌が酸性に偏りすぎないように注意します。

雑草コラム

コニシキソウの類似種としては太古に中国大陸から渡来したニシキソウ、コニシキソウとともに明治時代に侵入したオオニシキソウ、熱帯原産のハイニシキソウなどが挙げられます。
見分け方としてコニシキソウは葉の中央の斑点がありますが他の種は斑点がなかったり、あっても不明瞭で目立たなかったりします。なお茎を切ると白い乳汁が出るのはトウダイグサ属に共通する特徴になります。

コニシキソウの見分け方
コニシキソウの見分け方