チドメグサ

チドメグサ(Hydrocotyle sibthorpioides Lam.)

説明

ユーラシア原産の多年生雑草で日本全土に分布しています。葉は円形で縁が切れ込み直径1~1.5cmほど、茎は分枝して匍匐茎を多数発生させるとともに節からひげ根を出して生育し、群落を形成します。

区分

多年生セリ科

主な発生場所

根群が浅いことからやや湿った場所を好みます。そのため排水路や散水栓周り、また排水性が悪く土壌水分の高い場所に発生しやすくなります。

特徴

チドメグサは分枝した匍匐茎が地面を平伏して広がるとともに、所々の節からひげ根を発生させます。また休眠芽が芝草の休眠芽と同じ層に位置するため、極端な刈り込み条件でも生き残りやすくなります。

散水栓周りに発生したチドメグサ
低刈り条件下のチドメグサ
チドメグサ花序

生態

種子と匍匐茎により繁殖します。関東以北の寒い地域では冬期に地上部が枯死し地下部のみで越冬しますが、関東以南の温かい地方では常緑で越冬し早春より生育をはじめます。6~10月頃に葉腋から伸びた長さ0.5~1.5cmの花柄の先に直径3mmほどの白い小さな花を多数、球状につけます。

発生環境

発生時期については詳細不明のようです。春先・夏場、早秋でも幼植物のチドメを見たことがあることから、発芽条件が揃えばいつでも発芽できるのではないかと考えています。種子の伝播は主に風、雨、動物、人間などによるとされています。

発生消長

チドメグサ


発生時期の表記について
 :発生
発生時期については詳細不明です。生育時期については暖地では周年で生育しますが、寒地では冬期地上部が枯死します。なお、地域や生育環境によっては発生時期、開花時期などが異なることがあります。

シンジェンタからのおすすめ防除法

  • コース内だけでなく、ラフやコース周辺地の雑草を放置すると結実して有力な伝播源となるため、コース周りも可能な限り管理を行ないます。
  • 開花期である6-10月頃の刈り込みを随時行なうことで種子の形成を抑え、種子由来の新しい株の発生を抑えます。
  • 発生初期の早い段階での茎葉処理除草剤を散布し、生育および結実を抑えます。
  • 過繁茂したチドメグサに対して薬剤散布を実施する場合、下葉や匍匐茎に十分量の薬液が付着しないことがあるため、展着剤を加用してやや多めの散布水量で散布を行います。

雑草コラム

チドメグサには多数の類似種が存在しますが、芝生地で主に問題になるものはチドメグサ、ノチドメ、オオチドメになります。それぞれの種の特徴、相違点を表に示しました。見分け方の特徴としては、葉の大きさや縁の切れ込み、毛の有無などが挙げられます。
チドメグサの種類