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スジキリヨトウ対策

全国的に年間を通して気温が高くなっており、スジキリヨトウも春の早い時期から秋の遅い時期まで発生しています。ダラダラとした発生が多い傾向にあります。

スジキリヨトウの特徴

ゴルフ場では主にノシバ・コウライシバ等日本芝の被害が多いです。近年の気温の上昇で、春早くから秋遅くまで害虫の発生が見られるようになり、発生のピークがはっきりとしないダラダラ発生の傾向にあります。地域によっては年3回の発生となり、被害は多くなりつつあります。4回の場合もありますが、特に秋期の発生はクシナシスジキリヨトウによる被害であることが報告されています。
晩秋の被害は翌年の芝の萌芽に影響を及ぼしやすいので、被害を出さないように特に注意をする必要があります。また昨秋防除していない所、食害があった場所では越冬した個体が萌芽期の芝にダメージを与えることがあります。そのような場所では春の散布をお勧めします。

スジキリヨトウ幼虫
被害の様子1
被害の様子2

防除のコツ

  • 早めの散布:幼虫が大きくなるにつれて薬剤が効きにくくなります。さらには1頭当たりの摂食量が増え被害の進行が速くなります。薬剤の散布は被害も幼虫も小さなうちに行うことがポイントです。
     
  • 卵塊を見つける:発生消長の目安のひとつは卵塊の発生です。樹木上のほか、ノシバやメヒシバ、スズメノヒエなど葉幅の広い植物の葉に産卵することが多いようです。また葉先についた卵塊をモアで刈り飛ばしたままにしないようにします。
     
  • 適度な散布水量:適切なノズルを使用して、地上部に薬液が付着するように300ml/㎡以下程度の水量で散布します(登録ラベルをご確認ください)。ラフなどの刈高の高い箇所では少し散布水量を多めにすることで地際部に潜む幼虫に対しても直接的に効果をもたらします。
  • 展着剤の活用:特に食毒効果の強い薬剤では状況によって展着剤の加用を検討します。
     
  • 散布は夕方以降:スジキリヨトウは夜行性なので、薬剤散布の時間帯は夕方以降がおすすめです。
     
  • 樹木下も散布:成虫は日中、植え込みや樹木類の下に潜んでいることが多いため、これらの場所への薬剤散布も有効です。フェアウェイだけといった場所を限定した散布では成虫では退避するだけで密度の低減にならない場合もありますので広範囲で一気に防除することも有効です。
     
  • 刈込みの効果:刈込み作業は、卵塊の除去や幼虫の日中の隠れ場所を減らす効果があります。刈かすは集草し、卵塊を放置しないようにもご注意ください。
卵塊

発生時期と防除タイミング・ローテーションのご提案

  • 被害発生前、もしくは初期の散布が効果的です。
  • 同じ系統の薬剤の連用は避けます。ローテーション散布を心がけてください。
  • 地域、年次によって発生のタイミングは変化するので、日ごろの観察を怠らないようにします。

関連情報:シンジェンタアセルプリンサイハロン

 

スジキリヨトウに登録がある薬剤例

(2013年グリーン農薬総覧より引用・抜粋・一部追記)

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