シバツトガ対策

温暖化の影響もあり、近年でのシバツトガの発生量や場所は増加しています。ダラダラ発生の傾向がありますので、薬剤による適切な防除が必要となります。
ゴルフ場では主にベントグリーンに被害をおよぼします。

シバツトガの特徴

最大2cm程度にまで成長する幼虫は、地中の比較的浅い場所にやわらかい袋状の苞(つと)と呼ばれる住まいをつくり、その中で暮らします。他のチョウ目の幼虫と比べるとやや長細いです。幼虫は主にベントグラスを食しますが、バミューダグラス、コウライシバも対象となります。
成虫はうす茶色から灰褐色で、体長は1cmほど。羽を身体に巻きつけるようにしている細長い姿が特徴です。発生サイクルは多くの地域において、2回見られます。

幼虫
さなぎ
成虫

防除のコツ

  • 早期発見:薬剤の散布タイミングはベントグラスグリーンの場合、幼虫が苞(つと)から這い出た痕を発見した時が一般的です。そのためには、グリーンの刈込みやホールカップ切り替えの担当者が被害をいかに早期発見するかが重要となります。キーパーと作業者との連携を密にし、幼虫の発生が予想される時期には担当者への注意喚起も必要です。また例年発生が見られる場合は前もって散布することをお勧めします。
     
  • 適度な散布水量:水滴に適したノズルを使用して、300ml/㎡以下程度の水量で散布します。(登録ラベルをご確認ください。)
     
  • 展着剤の活用:特に食毒効果の強い薬剤では状況によって展着剤の加用を検討します。
  • 散布は夕方以降:薬剤散布の時間帯は夕方以降がおすすめです。シバツトガが夜行性であることと、殺虫剤によっては光により有効成分が分解されやすいからです。
     
  • 樹木下も散布:成虫は日中植え込みや樹木類の下に潜んでいることが多いため、これらの場所への薬剤散布も有効です。
発生初期の被害の様子
芝上のシバツトガ幼虫

発生時期と防除タイミング・ローテーションのご提案

 
  • 被害発生前、もしくは初期の散布が効果的です。
  • 同じ系統の薬剤の連用は避けます。ローテーション散布を心がけてください。
  • 乳剤は高温期の日中の散布によってベントグラスグリーンに薬害を生じる恐れがあるので注意します。
  • 地域、年次によって発生のタイミングは変化するので、日ごろの観察を怠らないようにします。

シバツトガに登録がある薬剤例

(2013年グリーン農薬総覧より引用・抜粋・一部追記)