シバツトガ

シバツトガはゴルフ場では主にベントグリーンに被害をおよぼします。温暖化の影響もあって、近年では発生回数は増加しており、だらだら発生の傾向ですので薬剤による防除回数も増加ぎみではないでしょうか。

発生時期と防除タイミング・年間ローテーションの提案

平地での発生消長イメージ図

高冷地での発生消長イメージ図

 
  • 幼虫発生初期(被害の出始め)に登録薬剤を散布します。
  • 同じ系統の薬剤の連用は避けます。
  • 乳剤は高温期の日中の散布によってベントグリーンに薬害を生じる恐れがあるので注意します。
  • 地域、年次によって発生のタイミングは変化するので、日ごろの観察を怠らないようにします。
幼虫
さなぎ
成虫

防除のコツ

  • 薬剤の散布タイミングの決定はベントグリーンの場合、幼虫がツトから這い出た痕を発見した時が一般的です。そのためには、グリーンの刈込みやホールカップ切り替えの担当者が被害をいかに早期発見するかが重要となります。キーパーと作業者との連携を密にし、幼虫の発生が予想される時期には担当者への注意喚起も必要です。
  • 多量の散布水量は必要ありません。ティージェットノズルなど水滴が大きすぎないノズルを使用して、300ml/m2以下程度の水量で散布します。(登録ラベルをご確認ください。)
  • 特に食毒効果の強い薬剤では状況によって展着剤の加用を検討します。
  • 薬剤散布の時間帯は夕方以降がおすすめです。シバツトガが夜行性であることと、殺虫剤によっては光により有効成分が分解されやすいからです。
  • 成虫は日中植え込みや樹木類の下に潜んでいることが多いため、これらの場所への薬剤散布も有効です。

芝生用殺虫剤ローテーション資料(シバツトガ)

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グリーン農薬総覧2007, 2008追補版より
最大2cm程度にまで成長する幼虫は、地中の比較的浅い場所にやわらかい袋状の苞(つと)と呼ばれる住まいをつくり、その中で暮らします。幼虫の食害する草種は主にベントグラスですが、バミューダグラス、コウライシバも食害の対象となります。