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雪腐病(雪腐小粒菌核病、紅色雪腐病)

積雪地域で大きな問題となる雪腐病。根雪直前という薬剤の散布タイミングを合わせることが最も難しいことでした。最近は計画的な防除ができる方法を取り入れるコースが増えてきています。


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・病害ポケットブック 雪腐病(雪腐小粒菌核病)
・病害ポケットブック 雪腐病(紅色雪腐病)

発生時期と防除タイミング・年間ローテーションの提案

高冷地における発生の場合

  • リーンでは絶対に病気を出さないために2回処理する処方で望みます。逆にフェアウェイ・ラフ・ティなどは予算と効果を考慮して処方・散布回数を考えます。スタートや最終ホール等、見栄えを気にしたいホールだけ処方を替えるのもコツです。
  • 平年の根雪日から約一ヶ月前にダイブやヘリテージを他系統薬剤と組み合わせて使用することで計画的な散布ができ、かつ高い防除価も期待できます。この1回目の処理が出来ていれば、根雪が早くて2回目の散布ができない場合でも大きな失敗をする怖れがありません。
  • 根雪期間が100日を超え、雪腐黒色小粒菌核病が発生する怖れがある地域では雪腐黒色小粒菌核病に特に効果が期待できる薬剤を用います。また効果が優れても耐雨性に優れない薬剤は2回目の処理に使用することが望ましいです。

関連情報: ダイブバナーマックスヘリテージ

病原菌の感染部位イメージ
雪腐小粒菌核病の病徴写真
紅色雪腐病の病徴写真

芝生用殺菌剤ローテーション資料

画像をクリックすると大きい画像をご覧いただけます。

「グリーン農薬総覧」2007,2008追補版社団法人緑の安全推進協会刊より登録部分抜粋
病害ソリューションシートは、一季出版『月刊ゴルフマネジメント』誌で連載中です。
(2008年10月9日掲載)

防除のコツ

  • 雪腐小粒菌核病菌と紅色雪腐病菌は葉に感染する病害であるため、薬剤が葉に長く留まることを心がけます。接触型の薬剤であれば固着剤と共に葉に付着させ、浸透移行型の薬剤であれば根からの吸収が期待できる程度の水量に留めます。
  • 薬剤散布部分と散布していない部分が春になると明確に現れるため、まき残しがないように均一に散布します。
  • 年一回発生ですのでローテーションを過度に気にする必要はありませんが、年間の使用回数も考慮して年間散布プログラムを作ります。

管理のコツ

  • 休眠直前の速効性肥料の使用は避けますが、初秋の遅効性肥料散布は春に植物の立ち上がりを助け、また雪腐病被害からの回復を早めるのに有効です。

雪腐小粒菌核病には一般的に長期の根雪が必要な条件となってきます。雪腐褐色小粒菌核病は65日以上、雪腐黒色小粒菌核病は100日以上の根雪日数を必要とします。
紅色雪腐病の好適温度は16℃未満です。発病に雪は不要で、雪に覆われてなくても発病します。根雪前や融雪後などの過湿土壌、霧や冷たい雨が続き、0-8℃の曇天であると発生が激しくなります。また植物はサッチが多くマット気味な場合に被害が激しいことが多いです。