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葉腐病(ラージパッチ)春期

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・病害ポケットブック ラージパッチ
・病害ポケットブック ラージパッチ その2

防除のコツ

  • 予防的に殺菌剤を使用します。
  • 地際部に感染している病害のため、薬剤を地際部へ届けます。刈高が低い場所は少水量散布で対応できますが、刈高が高く密度が高いラフなどは水量が多めの方がお薦めです。
  • 一頭口フィールドジェット散布を避け、多頭口で粒径が大きめのノズルを選択し、地面にたたきつけるように均一に散布します。
  • 平地の場合は年2回発生であり、また耐性菌の出現レベルは低いため、ラージパッチに対して薬剤ローテーションを過度に気にする必要はありません。

管理のコツ

  • バランスの良い施肥を心がけます。
  • 病気が活動している時期の施肥・更新作業を控えます。
  • 空気の循環を良くします。
  • 過剰な散水を避けます。
  • 土壌の排水を良くします。
  • サッチを適度な量に減らします。
病原菌の感染部位イメージ
病徴写真
直角に分岐することが特徴の病原菌糸

ラージパッチは日本芝に発生する重要病害のうちの一つです。病原菌(Rhizoctoniasolani AG2-2 LP)は年間を通じて植物の地際部に感染し続けます。発病に適した環境となると葉・葉鞘にも広がりますが、匍匐茎・根を傷めることはありません。病原菌は 8-30℃で活動できるため、萌芽前の冬期間に病原菌は90cmも外の健全部へ移動する様子が確認されています。10℃から15℃の夜間気温と同様に比較的高い湿度条件を好みます。また1日10時間以上葉が濡れた状態の日が数日続くと発生します。胞子形成は観察されておらず、胞子飛散による伝染はありません。基本的に春は秋と同地点で発生が確認されますが、飛び地で発生する場合があります。これは刈草・管理機械による移動が考えられます。

発生時期と防除タイミング・年間ローテーションの提案

平地における春・秋発生の場合

平地における春・秋発生の場合

高冷地の場合

高冷地の場合

芝生用殺菌剤ローテーション資料

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「グリーン農薬総覧」2007 社団法人緑の安全推進協会刊より登録部分抜粋
病害ソリューションシートは、一季出版『月刊ゴルフマネジメント』誌で連載中です。
(2008年1月24日掲載)