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葉腐病(ラージパッチ)秋期

春の芝の立ち上がりにも影響を及ぼすラージパッチの秋防除。ラージパッチ以外に日本芝で春発生する病害も、秋に適切な防除をすることで状態の良い春を迎えることができます。

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・病害ポケットブック 葉腐病(ラージパッチ)
・病害ポケットブック 葉腐病(ラージパッチ) 秋期

発生時期と防除タイミング・年間ローテーションの提案

平地における秋・春発生の場合

 

高冷地の場合

 
  • キンモクセイの開花期頃から病原菌が活発に動きはじめるため、匂いが漂い始めた時にラージパッチの防除を開始します。
  • 秋にラージパッチが一旦発生すると治療は難しく、また春の初発に繋がるため、しっかりと予防します。
  • 秋のラージパッチを防除するタイミングは、春先に日本芝に発生するその他の病害(ゾイシアデクライン、春はげ症など)に対する防除時期と重なります。複数の病害に効果が期待できる薬剤を選択することで、春先の芝のきれいな立ち上がりが期待できます。

関連情報:センチネルシバンバヘリテージ

病徴写真
直角に分岐することが特徴の病原菌糸
病原菌の感染部位イメージ

芝生用殺菌剤ローテーション資料

画像をクリックすると大きい画像をご覧いただけます。


「グリーン農薬総覧」2007,2008追補版社団法人緑の安全推進協会刊より登録部分抜粋
病害ソリューションシートは、一季出版『月刊ゴルフマネジメント』誌で連載中です。
(2008年7月15日掲載)

防除のコツ

  • 地際部に感染している病害のため、薬剤を地際部へ届けます。刈高が低い場所は少水量散布で対応できますが、刈高が高く密度が高いラフなどは水量を多くすることをお薦めします。
  • 一頭口フィールドジェット散布を避け、多頭口で粒径が粗いノズルを選択し、地面にたたきつけるように均一に散布します。
  • 平地の場合は年2回発生であり、また耐性菌の出現レベルは低いため、ラージパッチに対して薬剤ローテーションを過度に気にする必要はありません。

管理のコツ

  • 病気が進展している時期の施肥・更新作業を控えます。
  • 空気の循環・土壌の排水を良くし、サッチを適度な量に減らします。

 

ラージパッチは日本芝に発生する重要病害のうちの一つです。病原菌( Rhizoctonia solani AG2-2 LP )は年間を通じて植物の地際部に感染し続けます。発病に適した環境となると葉・葉鞘にも広がりますが、匍匐茎・根を傷めることはありません。萌芽前の冬期間に病原菌は90cmもパッチ外の健全部へ移動する様子が確認されています。10℃から15℃の夜間気温と同様に比較的高い湿度条件を好みます。また1日 10時間以上葉が濡れた状態の日が数日続くと発生します。基本的に春は秋と同地点で発生が確認されます。