ダラースポット病

一般にグリーンで最も発生回数の多い病害であるダラースポット病。最も見る機会が多い病害ですが防除にはいくつかのコツがあります。


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・ 病害ポケットブック ダラースポット病

防除のコツ

  • ダラースポット病に類似したスポット病害がいくつかあるので正確な診断をすることが必要です。ダラースポット病の診断のコツは早朝にくもの巣状の菌糸が植物体上に確認されることです。
  • 予防的に殺菌剤を使用します。散水や降雨が多く薬剤が流れやすい時期は、浸透移行性があり植物体内に留まり残効性が長いタイプの薬剤を選びます。
  • サブグリーン、ティやフェアウェイなど刈り込み頻度が少ない場所では、特に発生が収まりにくい傾向にあるため登録ラベル内の高めの薬量を選びます。
  • 早春から晩秋まで発生回数が多い病害で、また耐性菌の出現レベルは中程度のため、薬剤ローテーションを気にする必要があります。
  • 茎葉に感染する病害のため、薬剤を葉にのせるように散布します。少水量散布で対応できますが、ティやフェアウェイのように刈高が高い場合や、マット気味の場所では散布水量をやや多めにすることをお薦めします。
  • 極めて少ない水量で散布する場合や、風が強い日などは均一に散布できない可能性があるため、均一性に優れドリフトしにくいエアインダクションノズルがお薦めです。
  • 秋期に発生するダラースポット病をしっかりと防除して菌量を減らすことで、翌シーズンに発生するダラースポット病の初発を遅らせることができます。

管理のコツ

  • 定期的に刈り込みをします。
  • 耐病性品種を導入します。
  • 朝露が長く付いた状態を避けます。
  • 接触型や浸透型殺菌剤を使用します。
  • 夜間散水はやめ、早朝散水を実施します。
  • 排水は深い所にとり、乾燥ストレスをできる限り避けます。
  • 低窒素条件で発生しやすいので適度な窒素レベルを維持します。
病原菌の感染部位イメージ
病徴写真
太い主軸菌糸から細い菌糸が分岐
することが特徴の病原菌糸

ダラースポット病の好適条件は、15℃~30℃で、湿度の高い状態が継続している場合です。この病害は、特に日中暖かく、夜間に冷え、露が多く降りる気象条件を好みます。また、低窒素環境で発病しやすく、乾燥した土壌で深刻化します。

発生時期と防除タイミング・年間ローテーションの提案

太平洋沿岸地域の平地における発生の場合

太平洋沿岸地域の平地における発生の場合

高冷地における発生の場合

高冷地における発生の場合

関連資料:バナーマックスダイブ

 

芝生用殺菌剤ローテーション資料

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「グリーン農薬総覧」2007 社団法人緑の安全推進協会刊より登録部分抜粋
病害ソリューションシートは、一季出版『月刊ゴルフマネジメント』誌で連載中です。
(2008年2月15日掲載)